2020年2月28日付

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多発する自然災害。被災状況や復興支援について報道する機会は多いが、幸いにも大規模災害に遭遇し、被災した経験はない。被災地の惨状に心を痛めながらも、どこか他人事のような感覚。自分自身の危機管理意識の低さに危うさを感じる▼2018年7月の西日本豪雨や昨年10月の台風19号では県内自治体からも被災地に職員が派遣され、復興支援に携わった。派遣後の報告会では現地の被災状況について「浸水エリアは(現地の)ハザードマップ通りだった」との報告も。想定した被害が想定通り発生していたことに驚かされた▼06年7月の豪雨災害で甚大な被害を受けた岡谷市では今年度、市の防災ガイドを10年ぶりに改訂。大規模地震による液状化の想定範囲や、1000年に1回程度の大雨を想定した浸水区域など、新たな情報を防災マップに加えた▼巻頭には「わが家のハザードマップ」と題したページを新設。住民が自らの手で自宅周辺の危険箇所や避難経路などを書き入れて補完する。「自分の身は自分で守る」という自助意識の醸成を狙ったもので、防災を他人事で終わらせないための工夫だ▼改めて防災ガイドを開くと現在の住まいは地震による液状化想定範囲にあり、通勤路は大雨による家屋倒壊等氾濫想定区域を通る。大規模災害時の状況は想像に難くない。今そこにある危険にどう対処するのか。自分自身の問題として向き合いたい。

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