カワウ対策広域連携で 県が天竜川水系研修会

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県は27日、天竜川のアユや諏訪湖のワカサギなどを捕食する魚食性鳥類のカワウについて、天竜川水系での対策に関わる研修会と講演会を上伊那地方で開いた。南信地方の県地域振興局、市町村の担当者、漁協関係者ら約60人が参加。上下伊那、諏訪の各地域が飛来・生息状況、対策、課題について報告。水産資源の保護に向けて、静岡県を含めた広域連携によるカワウ対策の必要性が出された。

県諏訪地域振興局の呼び掛けで初めて開いた。同振興局農政課は「諏訪湖にいるカワウは近年増加傾向。流入河川の上川にねぐらをつくっており、諏訪でカワウが増えた要因の一つとなっている」と説明。湖の周辺は銃猟禁止区域である上、流入河川も民家や道路が近接して銃による捕獲はできないとした。

諏訪湖での船による追い払いや、ねぐらへのテープ張りを続けているが、テープを張っても新たなねぐらが形成されると報告。「諏訪湖周辺では効率的に数を減らすのは難しい。諏訪湖周辺からはねぐらを除去し、銃器を使える場所で捕獲していくというような、広域的な計画が必要な段階ではないか」とした。

天竜川漁協は、猟友会の協力で2017年度から駆除を始めたとし、「成果が出ている」と報告。ただ、アユ釣りの最盛期には数が増えて「放流地の周辺が集中攻撃されている」とし、「天竜川水系が連携して繁殖抑制していくべき」と強調した。諏訪地域の対策に協力する中央水産研究所の坪井潤一さんが、「カワウの分布管理の現状と最新技術」と題して講演した。

(鮎沢健吾)

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