上伊那地方 観光施設への客足鈍る

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新型コロナウイルス対策でハウス1棟当たりの入園者数を減らした「伊那みはらしいちご園」=2月29日正午すぎ、伊那市西箕輪

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府がイベント自粛などを要請してから初の週末を迎えた2月20日、上伊那地方の観光施設では「外出控えもあってか、明らかに客足が減っている」との声が聞かれた。「痛手を受けそうだが、この状況で(観光客の方に)『来て、来て』とは言えない」と関係者。各施設は来場者や従業員の健康を守るため、この週末に向けて対策を一層強化しており、「収束を願いながら、できる限りのことをしていくしかない」としている。

伊那市西箕輪の「伊那みはらしいちご園」は、イチゴ狩りの受け入れについて、ハウス1棟(1100平方メートル)当たりの入園者数を減らす方針を決め、29日は30人以上にならないよう運営した。入り口に手指の消毒液を設置。定期的な換気も新たに始めた。

イチゴ狩りは例年春休みに最盛期を迎え、多い日には2000人が来園する。今季は生育状況が良く、22~24日の3連休もにぎわったが、ここにきてバスツアーのキャンセルが急増。羽広いちご生産組合は「国内の旅行にも影響が出始めた。きょうも客が少なく、東日本大震災直後のような落ち込みも懸念される。安心・安全のためのできる限りの対策をし、管理、運営していくしかない」と話す。

同市西春近のかんてんぱぱガーデンでは、ゼリーの試食提供を当面中止に。スキー場も他の観光施設と同様、多くの人が手を触れる場所の消毒を徹底し、複数箇所に手指の消毒液を置く。

中央アルプス駒ケ岳ロープウェイの運休の影響を受ける駒ケ根高原。新型コロナウイルスが加わり「客足がさらに遠のいた」という。「いまの状況で誘客宣伝は難しい」と駒ケ根観光協会。ただ、ザゼンソウ、スイセン、ミズバショウ、桜と花の季節を迎えるとし「外で楽しめる花の情報は積極発信したい」とする。

伊那市の農家民泊は2月にかけて中国、台湾から10団体300人を迎える予定だったが、全てキャンセルに。5~6月の海外からの受け入れも中止が決まった。同じ時期に都市圏の子どもたちを迎える予定でいるが、「地元の受け入れ農家の安全や健康も考える必要があり、実施に向けて難しい判断を迫られる。状況を見守るしかない」としている。

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