2020年3月3日付

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母方の実家が伊那市内にあり、市の観光大使を務める俳優の鈴木福さん。子役時代の印象が強く、いまも福くんと呼んでしまうが、もう15歳、中学3年生だ。市こども大使に任命された時は7歳だった▼自身の学校は2日から臨時休校になった。新型コロナウイルス対策に伴う政府要請を受けて学校から報告があったことをブログで明かし、「心に穴があいたような気持ち」とつづった。卒業式までもが中止になった全国の同世代の仲間に同情を寄せた▼上伊那、諏訪地方の多くの自治体では時間短縮や出席者制限などをした上で卒業式を行う予定だが、今後の状況は見通せず流動的だ。「人生の大切な節目。卒業式だけはさせてあげたい」と願う声が聞かれる▼鈴木福さんは同じ日のブログにこうもつづっている。「大切なのは健康と安全。卒業生の皆、僕らの人生はこれから。嫌な事の後にはいい事がある。そう信じて頑張ろう。きっと福がくる」▼ホンダ創業者の本田宗一郎氏の言葉と重なった。「竹にはフシ(節)がある。フシがあるからこそ、竹は雪にも負けない強さを持つのだ」。企業にとって儲からない、厳しい時期がフシ。試練や困難が節目で、乗り越えた先に大きな成長があると。人が努力を重ねて成長するには命と健康があってこそ。若者の人生はこれからだ。式がどんな形になろうと、成長や飛躍のためだと受け止めて前に進んでほしい。

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