2020年3月8日付

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子どもの体力状況を把握、分析する国の2019年度全国体力・運動能力・運動習慣等調査で、小中学生の男女ともに平均値が前年を下回ったという。特に小学生男子は過去最低の数値。体力が有り余っている年代のよもやの体力低下。あればよいってものでもないが“あるべきところに無い”のは何とも落ち着かない▼調査は、全国的な子どもの体力状況を調べ、体力向上に関わる施策や指導の改善に役立てようと、国が08年度から毎年握力や50メートル走、立ち幅跳びなど8種目の競技で実施。今年度は、昨年4~7月に行い、全国の小学5年生約105万人と中学2年生約96万人が参加した▼結果は、テスト項目の得点を合計した平均値が全体的に前年を下回った。調査開始以降、緩やかに向上か横ばいだっただけに落ち込み具合が目立つ。このまま低下傾向が続くのではないかとの不安もよぎる▼調査では生活習慣にも踏み込み、テレビやゲーム機、スマートフォンなどの視聴時間が長かったり、食事の回数が少ないほど平均値は低い傾向にあった▼1日のうち身体が静止した状態が数時間続いたり、移動も車が中心という生活環境が、子どもたちから体力・運動能力を奪っているようだ。次代を担う子どもたちの体力低下は、社会の活力低下にもつながる。今の社会を築いた責任として、子どもたちを変えるためにも、大人たちも変わる必要に迫られている。

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