高遠そばの歴史ひもとく 伊那市創造館企画展

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高遠そばの歴史をパネルや道具で紹介している企画展=伊那市創造館

伊那市創造館で、地元に伝わる「高遠そば」の歴史をひもとく企画展「蕎麦は正義」が開かれている。今年迎える高遠町(現伊那市)と福島県会津若松市との親善交流都市締結20周年に合わせて展示。そばの歴史や文化を伝えるパネルや絵巻物、そば打ちの道具など計約40点が並ぶ。6月29日まで。

パネル展示では、辛味大根や焼きみそを使った辛つゆで食べる「高遠そば」の歴史に焦点を当てている。かつて高遠町にそば屋はほとんどなく、各家庭で受け継がれ、郷土食として文化を伝承。江戸時代に高遠藩主や会津藩初代藩主を務めた保科正之を通じて、会津地方に高遠そばが商いとして広がったとし、1997年から高遠で地域活性化の事業として取り組んだことが分かる。

全国14カ所の郷土そばも併せて紹介。山形の板そばや新潟のへぎそば、富山の利賀そば、京都のにしんそばなどを写真で並べ、具材や食べ方、盛り付けといった特徴を添えている。

そば打ちの道具として、昭和初期の石臼をはじめ、高遠町に伝わる「高遠焼」のこね鉢を展示。会場では、職人がそばを打つ映像を流している。

絵巻物のコーナーには68年に出版された計5点を連ね、日本のそば文化を解説。歴史は古く、起源は縄文時代までさかのぼるとし、江戸時代には庶民の食べ物として根付き、天ぷらそばが登場したと伝えている。

捧剛太館長は「伊那の名物となっている高遠そばの誕生から始まり、全国各地のそばについても理解を深めてもらえる企画展。日本のそば文化を見直し、より楽しんでほしい」としている。

入場無料。午前10時~午後5時。火曜日、祝日の翌日は休館。問い合わせは同館(電話0265・72・6220)へ。

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