駒ケ根商工業に危機感 ロープウエー運休

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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中小企業を中心に景況感が急速に悪化している。特に駒ケ根市では、観光の目玉でもある中央アルプスのロープウエーが支柱の変形のため年明けから運休していることから深刻化。駒ケ根商工会議所は「ここ数年で1番苦しい状況になりつつある」と危機感を募らせている。

同会議所が先月中旬に会員企業を対象に行った新型コロナウイルスに関する緊急調査では、回答を寄せた48事業所のうち、「影響(被害)がある」としたのは23%。ただ会議所は、その後の感染拡大や小中高校の休校などで「かなりの企業に影響は及んでいるはず」とみる。

調査では、宿泊業や飲食業などから、自粛の動きによる予約キャンセルや売上減少などが示されたほか、基幹産業の製造業でも中国からの材料供給が止まり対応に追われている状況が報告されている。

駒ケ根観光協会は「日帰りのバスツアーも半減以上。この時期としては過去最低の入り込みとなりそう」。相次ぐ宿泊のキャンセルで3月中は客がほぼゼロになってしまった宿泊施設もあるという。

早太郎温泉事業協同組合の宇佐美宗夫理事長は「30年以上旅館業に携わっているが、こんな事態は初めて。このままだと体力のない旅館業は半分はだめになってしまう」と警戒。自粛ムードでイベントや売り込みもできないとし、「終息後を見据えた準備をするしかない」とする。

市内のある飲食店経営者も「謝恩会や送別会など、年度末に向けての団体予約がほとんどキャンセルになった。個人の客足も目に見えて減っている」と肩を落とし、終息への見通しが立たない状況に「いつまで頑張ればいいのか分からないのが一番きつい」と話す。

同会議所は「もはや影響はほぼすべての産業に拡大している。消費増税で消費が冷え込んだところにマイナス要因が重なり、いつ倒産となる企業が出てもおかしくない深刻な状況だ」と指摘する。

市は6日の市議会3月定例会一般質問で、週明けにも市内企業への緊急の聞き取り調査を行う方針を示した。今週中にも取りまとめ、支援策を検討する方針。「国や県の支援は待っていられない状況。必要で効果的な支援策を考えたい」としている。

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