観光や旅行に大打撃 新型コロナ影響

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バス車内で手すりや肘掛けなどの客が頻繁に触る箇所を消毒する伊那バスの運転手

新型コロナウイルスの感染拡大は、上伊那地方の観光や旅行に関わる業者を直撃している。各種のイベントが中止、延期される動きを受けた相次ぐキャンセルで、バス会社などからは「大打撃」との切実な声が聞かれる。

伊那バス(伊那市)では2月後半から貸し切りバスのキャンセルが相次ぎ、ツアーバスや高速バスの利用客も減少。中止を決めたツアーもあり、売り上げに大きな影響が出ている。

貸し切りバスの2月の売り上げは前年同期比2割減。3月は例年、県外で開く行事への送迎利用が多いが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大で催しが軒並み中止に。「春の高校伊那駅伝」や学校の修学旅行など大きな収入源となる行事も中止、延期が決まり、3~4月分の予約はほぼキャンセルとなった。3~4月の収入は前年同期比8割減となる見込み。

高速バスは国の臨時休校要請後、利用者の減少に拍車が掛かった。同社は「国の要請を受けてイベントや会議の中止が決まり、ビジネスユースの需要が減った」と推測。中央アルプス観光と共同運行する中央アルプス駒ケ岳ロープウェイの運休も重なり、「経営に大打撃。長期化すると会社が持たない」と懸念する。

同社では乗客や社員の感染を防ぐため、2月中旬から対策を行っている。乗務員のマスク着用、車内や各営業所の消毒を徹底。運行後、車内の手すりや肘掛けなどに消毒液を散布し、営業所では1日5回、所内を消毒している。感染拡大が続く場合、「社内の警戒レベルを引き上げ、さらなる対策を講じる」としている。

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