諏訪地方の鹿捕獲6年ぶり減 昨年度4216頭

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諏訪6市町村で昨年度捕獲されたシカは、過去最多だった前年より1500頭余り少ない4216頭(速報値)となり、6年ぶりに減少に転じたことが20日、県諏訪地方事務所への取材で分かった。捕獲対策は緩めておらず、減少については「はっきりした原因はつかめないが、捕獲圧が弱い場所などに移動している可能性がある」(林務課)と説明。「生息密度が劇的に低下したとは考えていない」としている。

捕獲の内訳は、市町村が猟友会に委託するなどした個体数調整で3470頭、晩秋~冬を中心とする狩猟で746頭だった。個体数調整を市町村別でみると、茅野市1139頭、諏訪市694頭、富士見町599頭など。「鳥獣被害対策実施隊」のわなを用いた精力的な活動も大きい。

一方、鳥獣による農林業被害額は7315万円と5年連続で減少した。農地に張られた防護柵の総延長は200キロを超えており、捕獲と防護の攻守両輪の対策で歯止めが掛かってきた形だ。内訳は農業4355万円、林業2960万円。このうち、シカの被害は5288万円で前年より減ったものの、依然として全体の7割を占めている。

同課は「いままで捕れた場所で捕れず、新たにわなを仕掛けた所で捕獲できたとの報告もある。捕獲と防護対策が進み、より安全な場所に移ったかもしれない」と推察。一昨年2月の豪雪による自然淘汰の可能性を指摘する声もあるが、その痕跡など確証は得られていないという。

同課の岩間昇・鳥獣対策専門員は「シカは繁殖能力が高い。手を緩めれば爆発的に数が増えてしまう」と強調。八ケ岳・霧ケ峰の環境や植物など数字では表れない被害もあり、市町村や猟友会と連携して昨年度を上回る捕獲実績を上げたいとしている。

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