2020年3月17日付

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高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラの花は小ぶりで赤みが強い。赤の強さは年によっても違う。昨年4月のさくら祭り。地元の人から「これは見なきゃ損」との声を聞いた。平成最後の高遠の桜はゆっくり開花が進んだこともあってか、赤みが強く、見事だった▼国内で新型コロナの感染拡大が止まらず、令和最初の祭りは中止が決まった。感染リスクが低いとされる屋外ではあるが、毎年16万人近くが来園し、撮影スポットには人だかりができる。伊那市の判断は致し方ないと感じている▼高遠の事業者の多くも同様に受け止めた。だが、その年の業績を左右する祭りでもあり「大打撃」と落胆も広がった。感染症対策を徹底した上で開催したとしても、満足いくおもてなしができないとの声も出ていた▼公園は終日無料で開放する。園内での催しや物販はないが「高遠の桜を見たい」と訪れる人と、「人混みは避けたい」と見送る人。海外客と団体客は激減するだろうが、個人客はどうなるか。正直想像がつかない▼市は一定の来園者を想定して人員を配置していくとする。緊張も続くだろうが、新型コロナの収束後や来年の祭りを見据えた取り組みも、同時に行う必要があるのではないだろうか。高遠への関心が高まるこの時期に、人の手を介さずにできるウェブ調査なども用いてニーズを探り、街中の活性化や通年観光につなげる動きを期待したい。

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