2020年3月18日付

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フェーズ、リスクアセスメント、サーベイランス、テレワーク、フォローアップ、エビデンス、クラスター―これらは新型コロナウイルス感染症の説明に付いて回るカタカナ言葉である▼県議会2月定例会の県民文化健康福祉委員会の中で年配の県議が「高齢者に分かりやすい言葉で発信してもらいたい」と県側に苦言を呈する場面があった。これらのカタカナ言葉には日本語では一言で表現しきれない意味合いもあるので、つい使ってしまいがちだ▼一方、行政が発信する「やさしい日本語」が注目されることもある。東日本台風災害の際、県がツイッターで「にほんごが にがてな がいこくじんの みなさんに」と15言語に対応している県多文化共生相談センターの電話相談をひらがなで紹介し、ずいぶん拡散された▼同センターは「外国人でも、簡単な日本語であれば理解できるという人は多い」ので「日本語があまり得意ではない人が分かるように、分かりやすい言葉や表現に言いかえたり、書きかえたり」した「やさしい日本語」は有効だと説明している▼「やさしい日本語」で表現するには余計な言葉の装飾を取り払い、要点を絞り込む必要があるため、日本人にとっても意味がつかみやすい文章になる。「ニュアンス」が大切な文学的な表現でなければ、「やさしい日本語」で説明するとしたら―と考えることは日常でも役立つ場面が多そうだ。

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