上伊那3市町村で予防伐採 県の森林税活用

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電線類の近くの樹木を予防伐採した飯島町の現場

上伊那地方の3市町村が今年度、県の森林づくり県民税(森林税)を活用し、倒木によるライフラインの遮断を防ぐ「予防伐採」を進めた。千葉県内や諏訪地方で台風による大規模停電が発生したことも踏まえ、新たに追加された税事業。県から9割の補助を受けて電線などへの影響が心配される立木を切り、防災・減災を図った。観光地の魅力アップに向けた森林の整備など、第3期森林税からの新事業が昨年度に続いて積極活用された。

このうち飯島町は、周辺に傘山登山口やキャンプ場、県企業局の水力発電所がある林道横根山線沿いで、2月下旬まで約1カ月かけて予防伐採を実施。浄水場への送電線や河川監視カメラの映像伝送用ケーブルに接触する恐れがある、のり面のスギやヒノキなど約50本を切った。中部電力も近くで一部の樹木を計画伐採した。

「のり面の上には農業用水路もある。いつ倒木してライフラインに影響が出てもおかしくない状況にあり、最優先で対応することにした」と町産業振興課。来年度は町の事業でのり面の保護を進める考えだ。予防伐採は全県から多くの要望があり「優先順の高い所から予算付けした」(県林務部)という。

一方、駒ケ根市は、駒ケ根高原の魅力と景観の向上へ森林税を活用。昨年度、光前寺や大沼湖近くの市道沿いを間伐したのに続き、今年度は太田切川右岸にある「菅の台水と文化の森公園」で間伐を実施。観光客が比較的少ない2~3月に、アカマツを中心に約110本を切った。

市農林課は「光が差し込んで園内が明るくなり、遊歩道からの眺めが良くなった」と整備効果を強調。「訪れた人が気持ちよく散策してくれれば」と、満足度向上につながることを期待する。

県上伊那地域振興局林務課によると、管内では、子どもの木工体験活動や学校林整備などにも引き続き税事業が活用された。

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