2020年3月22日付

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卒業式シーズン真っただ中―。ではあるが、毎年目にする卒業風景とは少し違って見える。「新型コロナウイルス感染予防」によるのは言うまでもない。あれもこれもマイナス要素ばかりが目につく。だが、一筋の光明も無いわけではなさそう。非常事態での卒業式には宝も埋もれているようだ▼今年の卒業式。目に見えての違いはまず会場内にいる全ての人がマスクを着用。在校生や来賓の姿がない。父母ら家族が少ない。登校時に玄関で消毒液による手洗い、マスク着用を要請される。校歌や式歌が省略されるなどなど▼各地の実施状況は、いずれも卒業式として必要な要素は最低限取り入れながらも、感染拡大を防ぐための措置を組み合わせている。式に要する時間は、例年より短くなったが、準備に費やしたエネルギーは例年以上だったようだ▼3月初めからの臨時休校もまた登校の負担は軽くなったものの、その過ごし方の責任は教職員も児童・生徒も重くなった。箕輪中学校では「今こそ課題解決力が問われる」と生活・学習・保健指導面での具体策を先生も生徒も共有し「そこにある壁」を乗り越えようとの姿勢を示した▼学校のみならず地域や一般企業においても常に順風満帆ではない。「万が一」「いざという時」は必ずあり、そこでどう判断し行動するかで真価が問われる。非常事態下での卒業式は決してマイナス要素だけには終わらない。

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