ワカサギ捕獲少なめ 上川河口で採卵始まる

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上川に遡上した親魚を捕獲するため、網を引き上げる渋崎採卵組合員=24日午前5時45分ごろ

諏訪湖の主な流入河川で遡上するワカサギの採卵事業が始まっている。同市渋崎の上川河口近くに設けられた捕獲のための「やな場」でも渋崎採卵組合(伊藤忠雄組合長)が今季の作業を始めている。諏訪湖漁業協同組合によると、捕獲量はこの時期とすれば少なめ。今後の増加が期待されるが、今冬は諏訪湖が結氷しなかったため、越冬した魚食性鳥類に食べられた量が例年よりも多い心配もある。

24日早朝、わずかに雪が舞う中、上川では渋崎採卵組合の組合員4人が仕掛けた長さ約8メートルの網2枚を引き上げた。捕獲したワカサギは4キロほどで「いやあ、少ないなあ」と残念がった。魚体は大きめで1匹当たりから採れる卵の量が多めなのは救いだが、「そうはいってももう少し採れないとね」。

諏訪湖漁協によると、親魚は現在のところ、1年を超えて生きた「大公」の遡上が中心で当歳魚は今後本格化するとみられる。ただ、今冬は真冬の諏訪湖でこれまでほとんど見られなかった魚食性鳥類のカンムリカイツブリが数多く確認されるなど、例年とは異なる状況だった。カンムリカイツブリは舟で追い払っても水中に潜ってしまい、飛び立って逃げる魚食性鳥類のカワアイサと比べると追い払い効果は小さかったとみられる。

武居薫組合長は「カンムリカイツブリは新たな脅威。今季のワカサギはこれまでのところ、捕獲量が少ないので、今後に期待はするが、見通しと言われると何とも言えない」と不安げだった。

採卵事業は岡谷市、下諏訪町などでも行われ、今季は7河川で申請があり、現在はこのうちの4河川で行われている。ワカサギの諏訪湖への放流分を確保した上で全国の湖沼に向けても出荷する。

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