高遠城址花見自粛を 伊那市が要請

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開花目前の桜が雪化粧した高遠城址公園。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、伊那市は花見の自粛を求めていく=29日正午、同市高遠町

伊那市は29日、市新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、観桜期を迎える高遠城址公園(同市高遠町)の対応を改めて協議し、今年は花見の自粛を要請していくことを決めた。宴会の自粛などを求めた上で夜間以外は公園を開放するとしてきたが、首都圏などでの感染拡大や県内各地での感染確認を受け、一段階上の対応を取ることにしたという。「今後の状況次第では公園の閉鎖もあり得る」との認識も示した。

本部会議は急きょ開き、非公開で行った。白鳥孝市長は「国内外の状況や、県内・管内での発生リスクなどを考慮し、花見の自粛をお願いすることにした」とのコメントを出し、地域住民や観光客らに理解と協力を求めた。

高遠城址の観桜期の対応で市は今月中旬、4月の「さくら祭り」の中止を決定。夜間ライトアップなど全てのイベントを取りやめるとした。ただ、宴会の自粛やマスクの着用などを求めた上で公園は無料で開放すると説明。27日の本部会議では、夜間に限って公園を閉鎖することを新たに決めていた。

高遠城址公園は日本三大桜名所の一つ。約1500本のタカトオコヒガンザクラが植わり、樹林は県天然記念物に指定、「天下第一の桜」とも称される。昨年は有料入園期間(19日間)に約16万人が来園した。今年の桜は早ければ30日にも開花するとみられている。

高遠の商店街では、市の決定に理解を示す声が聞かれた一方、「新型コロナや祭りの中止で打撃を受ける中、個人客の来訪がいちるの望みだったが、花見の自粛要請により大幅減が予想される。大、大打撃になる」と落胆や懸念が広がった。

市と市観光協会は、ホームページで花見の自粛要請を始めた。伊那公園(中央)と春日城址公園(西町)の花見も自粛を求める。

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