2020年4月3日付

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コメディアンの志村けんさんが亡くなった後、通勤途中にあるドラッグストアで見掛ける行列がこれまでよりも随分長くなっていた。品薄状態が続くマスクを買い求めようという人たちである。感染拡大への危機感の高まりを感じた▼先日、NHKで放送された「ウイルスVS人類~未知なる敵と闘うために~」を見て考えさせられた。国立環境研究所の五箇公一さんは未知のウイルスが発生する背景として気候変動とグローバル化を指摘した。生物多様性ホットスポットと言われる地域(主に途上国)で開発、破壊、森林伐採が進み、そこに閉じ込められていたウイルスが人間という新たな宿主を得て広がる図式になっていると▼番組では地球温暖化で溶けた永久凍土から未知のウイルスが見つかったり、ウイルスを媒介する蚊の活動範囲が広がり、感染地域が拡大したりしていることも紹介していた。今後も新たな感染症が発生する可能性は否定できない。むしろ危険は高まっているように見える▼温暖化は言うまでもなく人間がつくり出したものである。温室効果ガスの削減が叫ばれて久しいが、なかなか進まない現状がある▼気候変動と新型コロナウイルスをすぐに結び付けることはできないかもしれないが、少し立ち止まって考えてみたい。新たなウイルスを生み出さないためにも温暖化対策に真剣に取り組んでいくことが求められているのではないか。

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