学校再開喜びと不安 上伊那小中校1カ月ぶり

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順番に流し台に立ち、泡立てながら両手をしっかりと洗う児童=伊那市新山小

上伊那地方の小中学校で、今週から本格的に学校生活が始まった。新型コロナウイルスの感染拡大による休校から約1カ月ぶりの学校再開。児童生徒は、友達に再会するうれしさをかみしめる一方で、感染症への不安をのぞかせながら、マスク姿で登校した。校舎にはにぎやかな声が戻った。

6日に入学式があった伊那市新山小。式場や教室ではいすを左右前後に1メートルほど離して座り、友達と会話を弾ませた。3年の濱綾華さん(8)は「みんなと会えなくて寂しかった。いっぱい話ができて楽しい」とほほ笑んだ。

同校のほかにも、同日の入学式に出席した親子は晴れやかな表情で喜びを語った。同市長谷中の1年女子(12)は「久しぶりに友達に会えてうれしい」。母親(47)は「県内の感染者は少ない。入学式を無事に迎えられて良かった」。

駒ケ根市赤穂小児童の保護者の30代男性は「休校で勉強時間が少なくなると心配。休校になった場合も考えて、インターネットを活用した授業システムを整備してほしい」と望んだ。

新山小の教室や廊下の流し台では児童が列をつくり、一日に何度も手を洗った。3年女子(8)は「もし自分が感染してしまって、みんなや家族にうつしたら…」と拭えない不安を話した。

先の見えない感染症への備えや覚悟を口にする児童や保護者も。宮田村宮田小6年女子(11)は「保健委員長なので、みんなが学校生活を元気に過ごせるようにマスク着用や消毒を呼び掛けたい」。新山小児童の30代保護者は「学校でできる限りの対策を講じてもらってありがたい。何とかしのいで新生活を始めなければ」とも。

新型肺炎の影響で児童生徒を取り巻く環境は変化し、ストレスや不安を抱える子どもたちのサポートが必要となってくる。新山小の大野俊浩校長は心のケアについて「小規模校の良さを生かし、全職員が児童一人ひとりを注視していきたい。必要があれば、スクールカウンセラーの来校回数を増やして対応する」としている。

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