2020年4月7日付

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感染拡大が収まらず、なかなか先が見通せない新型コロナウイルス。次々と出てくる耳慣れないカタカナ語ばやりの用語の中で、長期化とともに気になっているのが「インフォデミック」だ▼感染症の世界的流行を意味する「パンデミック」をもとにした造語で、情報の拡散を表す。デマや誤情報も含まれていることから、世界保健機関(WHO)は問題解決を遅らせる要因になっているとして警鐘を鳴らしている▼騒動となったトイレットペーパー不足をはじめ、お湯を飲むと殺菌効果がある、ビタミンCやDが効果的―といった誤情報がネット上を駆け巡る。非営利団体「ファクトチェック・イニシアティブ」は、特設サイトで関連情報の真偽を検討して公表。正しい情報を得るためのリンク先も紹介している▼外国でのアジア人への差別のほか、国内でもギターなどの楽器を持っている人へのライブハウスと結び付けた偏見、医療関係者の家族への暴言など、デマや理解不足をもとにした他人への攻撃的な行為や態度を耳にする。人の心を荒ませる威力や感染力はウイルスに負けていない▼長い休校と春休みを経て、新年度とともに多くの学校が再開した。デマや誤情報のまん延は目に見えないものへの不安が高まる人間の心理的な特性とされる。こうした特性を理解し、正しい情報や心のゆとりを持って、インフォデミックからも子どもたちを守りたい。

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