ホテルや旅館で長期休館の動き 上諏訪温泉

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8日から休館に入った上諏訪温泉しんゆ。前日からの宿泊客の最後の一組の車両が見えなくなるまで大きく手を振り続けていた

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、諏訪市の上諏訪温泉のホテルや旅館で長期休館に踏み切る動きが出ている。合資会社親湯温泉は上諏訪温泉しんゆ(諏訪市湖岸通り)を8日から24日まで臨時休館とした。6日から休館している諏訪レイクサイドホテル(同市高島)は6月末までの予定。「1日も早く収束し、お客さまに安心して利用してもらえるような状況になってほしい」。関係者は祈るような思いでいる。

親湯温泉は、蓼科親湯温泉(茅野市北山)を含め2施設を8日から休館にした。上諏訪温泉しんゆは同日午前、前日から利用していた宿泊客を見送り、休館に向けた準備を本格化させた。スタッフはいつも通りの笑顔で接客し、チェックアウト後には乗用車まで送り届けた。親と一緒に利用した群馬県の女性(31)は「諏訪に来るときはいつも、しんゆを利用しており、1月にも宿泊した。新型コロナウイルスが広がっており、次はいつ来られるか分からないけど、落ち着いたら、ぜひまた利用したい」と話した。

同社によると、県諏訪保健所管内の感染者確認や、政府の緊急事態宣言などを踏まえ「お客さまや従業員の安全安心が重要」と休館に踏み切った。しんゆの3月の予約実績、売り上げはともに前年同月比で約3割減という。「諏訪を訪れたいと思ってくれている観光客の皆さんに宿泊サービスを提供できないことは本当に残念だが、今は安全を第一に考えたい」。

諏訪レイクサイドホテルは運営するホテルマネージメントインターナショナル(HMIホテルグループ、東京都)の方針に基づき、約3カ月の休館となった。同ホテルは「諏訪と都内とでは温度差が大きいと感じている。東京の基準に合わせると、長期の休館は致し方ない」とした。予約客らに状況を説明してきたが、「比較的、冷静に受け止めてくれた」という。3月は前年同月比で約6割減、4月の予約は大型連休が長かった前年同月と単純比較できないが、約8割減となっていた。

諏訪地方は、春の訪れとともに宿泊施設の稼働率が高まる傾向があるとされる。同ホテルは「新型コロナウイルスの収束は見通せず、今夏も厳しい可能性がある。今は情報収集に努める」と語った。

諏訪湖温泉旅館協同組合によると、加盟21施設で2週間以上の長期休館を決めたのは2施設。このほかにも短期間休館している施設があるという。

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