2020年4月10日付

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「オンエアって言うやろ。エア、空気や。空気感が大事なんや」。やしきたかじんさんが生前、ラジオ番組収録後にスタッフを集めて言ったそうだ。制作に関わる人間や現場がどんよりしていては、いい番組にはならないと説教したという▼お笑い番組でスタッフの笑い声が入るようになったのはいつからだろうか。視聴者には賛否両論があり、うっとうしく感じる人も多いようだが、出演者の気分を高めて持ち味を最大限引き出す効果があるとされる。空気感を重視していると言えるのだろう▼元経産官僚の岸博幸さんが以前、県内での講演会で会社内の空気感に触れていた。気軽に相談できたり意見を出し合えたりする環境。真の風通しの良い職場は、共感をもたらす商品やサービスを生んでいると強調した▼社会全体が重い空気に包まれているが、チームワークを発揮して「いまやるべきこと」を考え、実践する民間事業者が諏訪、上伊那にもある。茅野市のフィットネスジムは当面の休館を決める一方、住民の心身の健康維持に貢献していこうと、自宅でできる運動を動画サイトで配信する。「常にアイデアを出し合っています」とスタッフたち。前向きな企画が共感の輪を広げている▼新型コロナ対策で人と人の距離感が求められている。社員の座席や仕事場が離れても、この困難を乗り切るために空気感やコミュニケーションは大切にしていきたい。

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