「信州辰野ほたる祭り」中止 松尾峡も完全閉鎖

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辰野町の「信州辰野ほたる祭り」の企画会議は9日、町役場で開き、新型コロナウイルス感染防止のため6月13~21日に予定していた祭りを中止すると決めた。大会長の武居保男町長が方針説明を行い、全会一致で承認した。名所・ほたる童謡公園(松尾峡)も完全閉鎖する。伊那谷の夏祭りのトップを切り、毎年10万人超の観光客を呼び込む一大イベント。過去71回を数える歴史の中で、中止となるのは初めて。

決定内容では、週末の市街地の歩行者天国、町民踊りを含む全てのイベントを中止。6月上旬から下旬ごろにかけて見込まれるゲンジボタルの発生期間中は、同公園一帯を終日立ち入り禁止とする。公園入り口と周辺に告知の看板を立て、週末は警備員を配置して協力を呼び掛ける。

本来祭り事業の議決をはかる実行委員会が発足前のため、事態の緊急性を考慮して町、町商工会、町観光協会などの主催代表者が集まる企画会議で中止を前倒し決定した。

武居町長は判断理由について、伊那保健所管内での新型コロナ感染者増加や、蛍観賞の特性から集団感染リスクの要因である「3密(密閉、密集、密接)」が避けられない点などを上げ説明。「住民ら多くの人の命を守るため、中止を決断した。蛍との再会は来年へ持ち越し、皆さんに喜んでもらえる次回の祭りを準備したい」と理解を求めた。

今後は実行委員会を立ち上げ、中止に必要な事務手続きなどの活動を進める。予算面では発行済みのポスターなど広告宣伝費、中止の告知費など約310万円が必要になるが、町や各団体の負担金、実行委の繰越金などで賄う方針。町内世帯や企業からの協賛金募集は行わない。

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