産業と若者が息づく拠点「allla」完成

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旧伊那消防署を活用して整備した「allla」

伊那市が、「産業と若者が息づく拠点施設」として整備を進めていた旧伊那消防署(同市荒井)の改修工事が終了し、13日、竣工式を同施設で開いた。地域産業の活性化や若者の居場所づくりにつなげる狙いで、企業のレンタルオフィスや多目的に使えるスペースなどを設けた。愛称は一般公募で「allla(アルラ)」と決まった。

旧伊那消防署は1974年に建設され、2015年に新庁舎に移転された。その後は閉鎖されていたが、建物は97年に耐震工事が行われ、耐震性があり、駅や中心市街地にも近いことなどから、市は商工業振興を中心に再生利用を図ることを決めた。

鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積は約1500平方メートル。国道153号に面した1階には多目的室(約150平方メートル)を整備。若者を中心とした居場所や軽運動、講演会に使える。壁や天井には地域産材をふんだんに使用。国道側はガラス張りにして開放感をもたせた。

2階はオフィススペースとし、起業家やサテライト企業向けのレンタルオフィス3室を配置。プレゼンルームや会議室、商談スペース、シェアデスク、オープンキッチンなども設け、若者と企業との交流を生み出したり、企業間の交流・連携による新たな産業の創出につなげたりしていきたい考えだ。地階は内職スペースとして活用。施設内はWi―Fiを完備する。

総事業費は約3億1300万円。国の地方創生拠点整備交付金を活用した 。設計・監理を環境計画 、施工を宮下建設が請け負った 。愛称の「allla」は「地域のつながりの活 性化を導くエリア」という英語の頭文字と「あるでしょ」の方言の「あるら」の意味を合わせたという。

竣工式には市や市議会、入居する企業・団体の関係者など約15人が出席。白鳥孝市長はあいさつで「若者が集ったり、企業が新たな事業を始めたりする拠点にしていきたい」と期待を寄せた。

市によると、オフィスの入居者は既に決まり、大型連休明けごろから本格的に利用を始める予定という。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、共用スペースは4月末まで利用を休止する。

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