井月の句碑を富県に 住民有志が建立へ活動

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漂泊の俳人、井上井月(1822~87年)の句碑を伊那市富県に建立しようと、地区住民有志による「富県 井月句碑建立委員会」(橋爪庄一委員長)が活動している。井月の晩年の句として知られる「落ち栗の 座を定めるや 窪溜り」を選句。富県地区全約920戸に趣意書を配布して建立費を募り、6月中旬の完成を目指している。

井上井月顕彰会の会長だった故堀内功さんらが2013年9月、高鳥谷山麓を訪れた際に、「この辺りは井月が終焉に至った地で、深く関わりのある所。句碑を建てたらどうか」と助言したという。昨年7月に発起人会を、同8月に富県各区から有志が集った建設委員会(約30人)を発足した。

「落ち栗の…」は、堀内さんのほか、同顕彰会副会長の竹入弘元さん、同顧問の春日愚良子さんも勧めた。竹入さんは「井月の境涯を伝える重要な句で、代表句と言える。栗は山栗で、栽培もされ、昔から当地方でなじみの深い果実」と助言した。

建立場所は富県南福地上竹松地籍で、県道伊那生田飯田線から市道を東側に約4メートル入った私有地。石碑は高さ1.25メートル、幅1.15メートル、厚さ34センチの木曽産、黒光真石を使用。井月の真筆を拡大して彫り込むという。

富県では4基目の井月句碑となる。橋爪委員長(85)は「建立をきっかけに井月について理解を深めていけるようにしたい。地区全体で取り組むことに意義がある」と寄付金の協力を呼び掛けた。

同地区では4月23日、井月を知るイベントとして「富県ぶらり春の吟行」(同実行委員会主催)を開催する。地区内の井月の足跡を巡り、俳句を詠む。問い合わせは富県ふるさと館(電話0265・72・2318)へ。

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