品薄に対応 仙醸が代用アルコール開発

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仙醸が17日に発売するスピリッツ「アルカス77」の商品見本

酒蔵の仙醸(伊那市高遠町)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で品薄状態にある消毒用アルコールと同等のアルコール分を含むスピリッツ「アルカス77」を開発し、16日から製造に入る。スピリッツの酒造免許を持つ同社が、酒類製造で蓄積した技術を活用する。まずは地元の小売り酒販店に優先納入する方針で、「地域のために、今何ができるか―という思いを商品に込める」としている。発売は17日。

「アルカス77」はアルコール度数77度。消毒や除菌目的で製造される医薬品・医薬部外品ではないが、消毒用エタノールの代替品として手指消毒に使用することができる。

厚生労働省が10日付の事務連絡で、新型コロナウイルスの感染者が増加している状況を鑑みた臨時的・特例的な対応として、「医療機関等において、やむを得ない場合に限り、高濃度エタノール製品を手指消毒用エタノールの代替品として用いることは差し支えない」としたことを受けて、開発に着手。醸造技術を活用し、従来品の容器を転用するなどして、短期間で商品化した。

「地域の皆さんが手指消毒用のアルコールが手に入らなくて困っている。お酒自体が売れない今、卸売りの皆さんも酒販店も皆さんも困っているときに、酒蔵としてできることはないかと考えた」と同社。地域貢献として、新型コロナが終息するまで提供していくことにした。

360ミリリットル入り1本980円(税別)。問い合わせは上伊那地方の酒販店へ。同社では製造・出荷作業を優先するため、自社店舗での販売は行わず、個人客への個別の発送にも応じない。17日以降対応するネットショップでの受注にも数量に上限を設ける。

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