伊那市内小中学校 テレビ会議システムテスト

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タブレットの画面越しに手を振り、アプリに接続した生徒と会話する教員=伊那市東部中

新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校が続く中、伊那市内の20小中学校は17日夜、テレビ会議システムを使って、担任教諭と自宅の児童生徒をオンラインで結び、会話するテストを一斉に行った。ICT(情報通信技術)を活用し、音声や映像で双方向からやりとりできるかを確認。健康観察やコミュニケーションに役立て、休校が長期化すれば本格的な学習支援につなげていく考え。

東部中では午後7時から、教員約30人がタブレット端末でテレビ会議用のアプリ「Zoom(ズーム)」を起動。次々と映し出されるクラスの生徒と顔を合わせた。画面越しに笑顔で手を振り、「毎日何をしてますか」「夕飯は」などと声を掛けながら接続を試した。

接続できない子どもには、後日に原因を確認し、電話を通して個別に対処する。3年5組を担当する垣内孝康教諭(36)は、クラスの生徒37人のうち27人と接続。「子どもとつながり、元気な姿を見られて安心した。だが利用できる環境がない家庭との間に格差が生まれてしまうのが課題」と話した。

市教育委員会によると、市内の小中学生に行ったアンケート調査で、パソコンやタブレット端末、インターネット環境がない家庭は全体の約1割。要望のあった各家庭には市が所有するタブレット端末を貸し出した。子どもには事前にアプリのIDとパスワードを伝えたほか、ダウンロードやアクセスの方法を知らせて準備してきたという。

市内全21校のうち、高遠中では既にアプリを使った「学活」を行った。市教委は今回初めて全市に広げる形で実施した。取り組みに向けて、13、14日に教員研修を開催。情報通信に詳しい市職員20人余が支援している。

市教委は「当面は健康状態の確認や心のケアにつながるコミュニケーションに活用し、ゆくゆくは学校ごとにカリキュラムを作って学習支援につなげていきたい」としている。

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