火の女神「フゥーちゃん」 原村役場に初出張

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原村役場に初めて〝出張〟展示された縄文土器「フゥーちゃん」

原村役場1階の村民ホールに、村内の前尾根遺跡から出土した県宝の縄文土器「顔面装飾付釣手土器」が展示されている。この3月中旬に愛称が「火の女神 フゥーちゃん」に決まったばかり。八ケ岳美術館に常設展示していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて美術館が休館に。せめて「フゥーちゃん」だけは住民に見てほしい―と、村役場での展示が決まった。美術館の休館期限5月6日まで展示する予定。

「フゥー」は、愛称の作者で原小学校4年生の篠田怜生(れお)君が、口の形が「ふぅー」と言っているように見えることから命名。「フゥー」はフランス語で「火」を意味し、祭りや祈りの際に火をともしてランプのように使用したとされる釣手土器の用途にも合致しているという。土器の内側には火をともしたすすの跡も残る。

同釣手土器は、国の「日本遺産」に認定された長野・山梨両県の14市町村でつくる歴史ストーリー「星降る中部高地の縄文世界」(2018年認定)の構成文化財であり、県宝「信州の特色ある縄文土器」(同年認定)158点のうちの1点でもある。

展示された土器に見入っていた女性は「表から見ても裏から見ても奥が深くて見飽きない。これだけの装飾はまさにアートですね」と話していた。

村文化財係によると、フゥーちゃんが同美術館から”出張”展示されるのは、1977年の発掘以来初めて。担当者は「この機会にどうやって作ったのか、想像しながらじっくり鑑賞してみてほしい」と呼び掛けている。

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