緊急事態宣言 初の日曜日 諏訪地方

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人影の少ないJR上諏訪駅前。乗客待ちするタクシーが並ぶ=19日午後4時ごろ

新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が全国に拡大されて初めての週末となった18、19日、諏訪地域には不要不急の外出を控える動きが広がり、人通りが消えた街並みに「大みそかか正月のようだ」と話す商店主も。一方、晴天となった19日は、一定の距離を保つなどの感染防止対策を講じながら、買い物や散歩をする人の姿も見られた。

岡谷市の童画館通りの商店主は「若い人の減少が目立った。いつもなら大型商業施設や映画館に向かう姿が見られるが、かなり少なかった」と話した。諏訪市の湖明館通りは「大みそかか正月のようだった」。二葉薬局の井上幸彦社長は飲食店の営業自粛の影響を指摘し、テークアウト商品を販売する飲食店のPRなど消費促進を求めた。

大型商業施設にも変化があった。諏訪市のツルヤ上諏訪店は「週末は割引のある日曜に集中していたが、今週末は土日に分散し、客同士の間隔も開いていた。ただ買いだめ心理が広がり、1人当たりの購入額が上がった」とした。茅野市のメリーパークは「お客さんは少なかった」。現時点で休業予定はないが、近隣の商業施設が休んだ場合の利用者の集中を心配する。

諏訪市の上諏訪温泉では、諏訪湖温泉旅館協同組合に加盟するほとんどの宿泊施設が一時休館を決めた。同組合の堀元彰事務局長は「施設側から予約をお断りさせてもらったところもあると聞いている」と語り、大型連休の営業再開は「まだ各社が対応を検討している段階だと思う」とした。

茅野市北山の蓼科高原バラクライングリッシュガーデンは「19日の来園者は平年の2割ほどですが、これまでの週末に比べればよく入った方だと思う」。20~28日の休園を決め、29日以降は状況を見て判断するという。「この1週間で桜やチューリップが見頃を迎え、春らんまんの雰囲気になるだけに非常に残念」と語る。休園中も通信販売は受け付け、庭園の花々をインスタグラムやユーチューブで紹介していく。

原村の八ケ岳中央農業実践大学校は19日、芝生で遊ぶ家族連れや直売所で食品などを買い求める人、犬を散歩させる人たちの姿が見られたが、18、19日の直売所の来店者は前年に比べて4割減った。先行きが見えない中で、大学校で生産する牛乳やヨーグルトへの影響を懸念している。

富士見町の富士見高原リゾートは、宿泊は予定の9割以上がキャンセルとなったが、ゴルフ場と温泉の利用はほぼ例年通り。地元のほか近隣県や首都圏からの来場もあった。ゴルフ場のレストランを利用せず「人の密集を避け、自衛する客も多い」という。同社は「緊急事態宣言が発令中で複雑な気持ちだが、生活が懸かっており、変わらぬ集客にホッとする気持ちもある」と話していた。

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