2020年4月22日付

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覚悟します―。首都圏に住む医療従事者の知人に、新型コロナウイルス軽症患者の管理要請が出された。行政が借り上げた宿泊施設などで、数人ずつ交代で100人規模の軽症患者に対応するという。短い言葉から、緊張感と責任感が伝わった▼マスクや手袋、防護服が不足し、ごみ袋をかぶり治療に当たる医療チーム。濃厚接触者となった100人以上の看護師が自宅待機し、一方で車中泊で勤務を続ける職員もいる現状を涙ながらに訴える病院長―。感染拡大と長期化に伴い、医療現場の疲弊が伝えられる▼医療が崩壊してしまうと、コロナ以外の治療が行えず、助かるはずの命が救えない恐れが生じると指摘される。都市部ではがん患者の手術が延期されたとも聞く。医療機関の規模が小さく、医師・看護師不足が課題の地方は、より注意が必要だ▼これだけ自粛と言われながら、飲み会や遊びに行くような人たちを看護したいとは思わない。なぜ無理解の人たちのためにわれわれ医療者が危険な目にさらされなければならないのか―。ツイッターに書かれた医療従事者の叫びだ▼身近でも感染の確認件数が徐々に増え、日ごとに緊迫感が増している。外出の自粛が求められる中、医療をはじめ物流、小売りなど、私たちの生活を維持するために最前線で働き続ける人たちがいる。我慢の日々は続くが、彼らの感染リスクを減らすためにも自衛に努めたい。

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