2020年4月23日付

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4月23日は「サン・ジョルディの日」。と言われても日本で知る人は少ない記念日だろう。それもそのはずサルバドール・ダリやピカソら優れた芸術家を生んだスペイン・カタルーニャ地方の守護聖人サン・ジョルディにちなんだ日だからだ▼この日は男性に本を女性にバラの花を贈り合う。同性同士でもよいという。スペインでは「ドン・キホーテ」の作者・セルバンステが死んだ日も23日だったこともあり、この日は「本の日」ともされ本の青空市が立つという▼日本でも、日本カタルーニャ友好親善協会や日本書店組合連合会などが日本生花商協会の後援で実行委員会を組織し、1986年にこの風習を日本に定着させようと運動したのだが国内での定着は難しかったようだ▼本に目を向けてみると、近年日本では「活字離れ」が問題になっている。文字媒体をどうとらえるかで意見は異なるのだが、インターネットの出現により「デジタル活字」が増える一方で、新聞や書籍に代表される紙に印刷された文字媒体の利用が低下してきているのは事実だ▼しかし書籍や雑誌などの紙媒体は物理的に手元に残って繰り返し読むことができ、さらに手触りやにおいなどが五感を刺激し、人の記憶に残りやすいのだという。新型コロナウイルス感染予防の外出自粛で自宅に「巣ごもり」する人が増えている今、デジタル活字にはない紙媒体の良さも味わってほしい。

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