花の命を永遠の芸術に 北澤美術館ガレ企画展

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諏訪市湖岸通り1の北澤美術館は、企画展「ガレの花園」を開いている。19世紀末のフランスで活躍したガラス工芸家エミール・ガレ(1846~1904年)の収蔵品の中から、花をテーマにした作品を選んで約60点を展示している。

植物学者でもあり、広大な自宅の庭に数千種類の植物を育てていたとされるガレは、植物を題材にした作品を数多く残している。今回は、同郷のライバル、ドーム兄弟の作品も併せて展示し、作風の違いを比較しながら鑑賞できる。

「アネモネ文花瓶」は、色の違うガラス層を重ねた後、上の層を削り取ってアネモネの花を浮き彫りした作品。手彫りで細部まで表現され、技術の高さが分かる。

代表作の一つである「脚付杯『フランスの薔薇』」は、故郷ロレーヌ地方の山にしか咲かないとされているバラをモチーフにした愛郷心のこもった作品。1900年パリ万国博覧会にも出品された「脚付杯『ひなげし』」は、ヒナゲシの花弁をかたどった本体に、色ガラス片で花の装飾が施されている。菊やアジサイなど日本の花を題材にした作品もある。

小林宏子学芸員は「植物を抜きにしてガレの作品は語れない。はかない花の命を永遠の芸術に昇華させたガレの名作を楽しんでほしい」と話している。

来年3月31日まで。開館時間は午前9時~午後6時(10~3月は午後5時まで)。10月3、4日休館。入館料は大人1000円、中学生500円、小学生以下無料。問い合わせは同館(電話0266・58・6000)へ。

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