「伊那まつり」中止 「やむを得ない」判断

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今年の「伊那まつり」の中止を決めた伊那まつり委員会

伊那市の市民祭り「伊那まつり」の関係機関・団体で組織する伊那まつり委員会(会長・白鳥孝市長)は24日、市役所で開き、9月12、13日に開催を予定していた第63回伊那まつりの中止を決めた。新型コロナウイルスの感染拡大の終息が見込めないため。伊那まつりの中止は豪雨災害があった2006年以来2回目。上伊那地方では夏祭りの中止が相次いでおり、感染拡大の影響が広がっている。

伊那まつりは、前身の「勘太郎まつり」と合わせて1958年から続く伝統の祭り。市民おどり、おまつり広場、遊ingビレッジ、花火大会など多彩なイベントが繰り広げられる。

例年は8月の第1土・日曜日に開催していたが、今年は東京五輪・パラリンピックと重なり、祭りの警備に当たる警備員や警察官の不足が予想されたため、9月に延期した経過がある。

この日の委員会では、各専門委員会の委員長が出席し、開催の可否について検討結果を報告。「各地の夏祭りが中止となる中で、開催すれば他地域からの人の流入により感染拡大の危険性が高まる」(総務・広報委)、「踊りを普及していくためには毎年継続的に開催することが望ましいが、市民、参加者の安全を考えると難しい」(市民おどり委)、「感染症そのものの危険に加え、経済も疲弊しており、花火大会への協賛を募ることは負担が大きい」(花火委)などの意見が出され、「中止はやむを得ない」との判断で一致した。

白鳥会長は「非常に残念だが、祭りは安全でみんなが楽しむということが前提であり、現在の状況下では中止は仕方がない」と受け止めた。その上で、「来年は今年の分まで楽しめる祭りにしたい」と話した。

事務局の市観光課によると、東京五輪・パラリンピックが来年に延期され、ほぼ同日程で開催される予定のため、来年の伊那まつりについても改めて日程調整が必要になる見込みだ。

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