2020年4月30日付

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「衛生用品を手に入れることができず、日常生活や経済活動が抑制されています」。日本視覚障害者団体連合(東京)はマスクや消毒用のアルコール不足を受け、視覚障がい者の暮らしが厳しくなっている現状を国に訴える▼新型コロナウイルスの影響で、視覚障がい者はいつも以上に外出の困難を強いられている。買い物や通院を手助けするガイドヘルパーが、マスク不足などで活動を自粛していることが背景にあるという。本人にとっても店頭に並ぶ苦労があり、マスク一つとっても確保するのは容易ではない▼目の不自由な人はマッサージやはり、きゅうの仕事に就く人が多くいる。いずれも利用客との接触機会があり、コロナ禍で仕事が減り生活は厳しさを増す。所得補償を含む早急な救済措置が必要と求める▼視覚障がい者のサッカーを統括する日本ブラインドサッカー協会が無料の電話相談窓口を開設した。選手や競技関係者に限らず、当事者や家族なら誰でも困り事の相談ができる。競技団体が生活に関わる悩みを受け付ける珍しい取り組みとされる▼自分たちにできることをしようと、協会職員有志が対応する。支援サービスの紹介を含め相談から72時間以内の回答を目指すという意気込みにも敬意を表したい。接触は気が引けるため生活サポートを頼みにくい中、電話での迅速対応は情報が入りにくい視覚障がい者にとって心強いだろう。

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