2020年5月9日付

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10日は母の日だが、今年は5月が「母の月」である。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本花き振興協議会が提唱した。1カ月にわたって花を贈ろうと呼び掛ける。母の日前後の一極集中を避けると同時に、花き業界の盛り上げにつなげる狙いだ▼式典の規模縮小やイベントの中止が相次いだ3月から花の需要が低迷する。自粛ムードだからといって、切り花や鉢花は自らで生長を止めることはできない。売れ残ったり、出荷できなかったりした花の廃棄「フラワーロス」が各地で起きた▼産地の諏訪、上伊那でも花の応援の輪が広がる。茅野市の蓼科プランツでは、地元産の花を例年より多用して母の日のフラワーギフトを出荷。「こんな時だからこそ花の力で皆が明るくなれば」と願いを込める▼上伊那では鉢花アジサイの県限定品種も出荷される。色合いの良さが本紙の写真からも伝わってきた。癒やしをもたらす花はいま、嗜好品でなく生活必需品ではないだろうか。アレンジメントやガーデニングを始める、いい機会でもあろう▼「花はしゃべったり、動いたりはしません。皆さんが代わりになって花の素晴らしさを伝えて」。昨春の信州花フェスタでガーデンを制作した育種家・園芸研究家の矢澤秀成さんの言葉である。花の贈り物に添える感謝の手紙に、その花の魅力や特長、花言葉などを書き加えれば「花の輪」はぐんぐんと生長する。

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