特急あずさ6本減便 28日から当面の間

LINEで送る
Pocket

下りの特急あずさがホームについても乗降客はほとんどいない。人影まばらな上諏訪駅2番ホーム=13日午後4時8分ごろ

JR東日本は13日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って28日以降に実施する定期列車の減便について、中央東線の特急「あずさ」を含む特急列車の運行本数は2割程度減らすと発表した。北陸新幹線などの新幹線は4割程度減らす。減便する期間は当面の間とし、6月の臨時列車も運転を取りやめる。

同社長野支社は、通常ダイヤに戻す時期について「感染の落ち着きや利用状況をみながら判断する」としている。定期列車の運行本数は現在、あずさが上下計36本で、28日以降は6本減の計30本となる。6月の臨時列車は中央東線のあずさ、かいじ、富士回遊を合わせて56本運休する。

同支社によると、外出自粛の影響で、あずさの4月の輸送実績は前年同期と比べて約9割減り、大型連休中(4月24日~5月6日)の中央東線上諏訪―甲府間の特急利用者は96%減少した。同社は4月27日、利用者の減少を受けて定期列車の本数削減を検討すると発表していた。

減便を継続する間の指定席は、2週間ごとに販売する。28日~6月10日の列車は5月21日から、6月11~24日の列車は6月4日から、6月25日~7月8日の列車は6月18日からの各日午前5時30分に販売を始める。車内での飲食販売などについても当面の間、中止を継続する。

JR東日本が特急「あずさ」の運行本数を28日から2割程度減らすと発表したことに対し、諏訪広域連合長の金子ゆかり諏訪市長は「県境をまたいでの移動は気を付けてほしいという環境の中、減便については理解をする。長距離の特急列車は空気を運んでいる状態。圏域の皆さんも理解されることと思う」と述べた。

JR上諏訪駅の利用者数が8割以上減っている中、上下線とも3本の減便となったことに触れ、「公共交通としての配慮をしていただいた」と評価した。「感染症の拡大阻止は気を緩めず、みんなで取り組んでいく息の長い作業。地域経済や観光振興などの回復局面ではフル回転で運行ができることを願い、JRと一緒に取り組んでいきたい」と語った。

13日午後4時のJR上諏訪駅2番ホーム。松本行きの下り特急あずさ29号を待っていた会社員の男性(38)は「昨年夏から単身赴任で諏訪市に住んでいます。長野市の自宅に帰るために週1回、特急あずさを利用していますが、最近はほぼ貸し切り状態。減便がよく2割で済んだなという印象で、よく動かしてくれている。ありがたい」と感謝した。あずさ29号の乗降者はそれぞれ2、3人で、ホームは閑散としていた。

上諏訪駅前のタクシー乗り場では、ドライバーの男性(67)が「売り上げも利用者も例年の3分の1。特急から降りてくる人がいない。減便は仕方ないね」と嘆いた。1カ月の勤務日数が25日から11日に減ったという男性。収入が半減したという。「自分にはどうすることもできない。今は我慢するしかないね」とつぶやいた。

おすすめ情報

PAGE TOP