2020年5月16日付

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「出口戦略」という言葉を調べてみると、もともとは軍事行動で戦線から撤退する際に損失を最小限にとどめるための作戦を意味するそうだ。長野を含む39県で新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除された。コロナとの闘いにおける出口戦略の一歩と言われる▼だが本当の闘いはこれからかもしれない。感染防止と社会経済活動を両立させる。そんな難しい課題に向き合っていかねばならない。出口にたどり着くまでにはまだまだ時間がかかることを覚悟する必要がある▼臨時休校も2カ月を超えたが、分散登校などの形で再開に向けた動きが始まっている。子どもたちも異例の長期休業となり、生活リズムを取り戻すのは容易ではないだろう。休校期間中にインターネットやゲームに費やす時間が増えたという調査結果もあり、影響が心配されている▼小紙連載の「現代社会 ネットと生きる極意」(5月10日付)では、こうした子どもたちのネット依存の問題を取り上げていた。「発達段階の子どもは短時間で依存となり、感情がコントロールできなくなってしまう」という。「長時間利用は依存への導火線」と警鐘を鳴らしていた。家に居ることが推奨される中で悩ましい問題である▼ネット依存に限らず、ストレスや不安で傷ついた子どもも少なくないだろう。学業の遅れに目が行きがちだが、まずは子どもたちの心に目を向けていく必要がある。

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