諏訪湖ワカサギ大量死 湖内酸欠の可能性

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死んで水面に浮かび、湖岸に打ち寄せられた諏訪湖のワカサギ。漁協の役職員が船に乗って状況を調べた=27日午前9時50分、岡谷市湖畔3

死んで水面に浮かび、湖岸に打ち寄せられた諏訪湖のワカサギ。漁協の役職員が船に乗って状況を調べた=27日午前9時50分、岡谷市湖畔3

諏訪湖で大量のワカサギが死んでいるのが見つかり、諏訪湖漁協や行政、試験研究機関が27日、状況把握と原因調査を始めた。高温少雨の気象条件などによって水中酸素濃度が低下し、酸欠死した可能性があるという。県の簡易水質検査で有害物質や水質異常は確認されなかった。漁協は「貧酸素は湖の課題だが、大量死は経験したことのない現象」としている。トン単位の被害が出るとみている。

関係者によると、死骸が目立ち始めたのは26日から。風向きによって大半が岡谷市と下諏訪町境の湖岸に打ち寄せられ、27日は行政機関への通報も相次いだ。

諏訪湖では夏場、酸素量が豊富な湖面付近の水と、酸素量が乏しい湖底付近の水が二層化し、湖底付近では貧酸素状態が継続する。26、27両日に濃度測定をした漁協関係者によると、ここにきて湖底ばかりでなく、湖面付近の酸素量も乏しくなっており「湖全体がワカサギにとって厳しい環境になっている」という。空梅雨により、河川からの酸素供給が平年より少ないことも影響したとみている。

また、湖に注ぐ複数の河川でワカサギやコイの群れが見られ、漁協では、酸素が乏しい湖内からの「避難行動」と説明している。

県水産試験場諏訪支場(下諏訪町)は27日、やはり酸素が影響している可能性があるとの見方を示した。死骸の寄生虫検査では問題はなかったとし、「現時点では諏訪湖のワカサギ資源に影響するほどではない」とした。県諏訪地方事務所は、詳細な水質検査をするため2カ所で採った水を松本保健福祉事務所に送ったとし、「今後も湖の状況を注視する」と述べた。

漁協は、ワカサギ需要が高まる「お舟祭り」を前にした28日、投網漁を1日限りで解禁する予定でいたが、死骸が混じるなど「品質を保証できない恐れがある」として中止を決めた。諏訪湖では2011年夏にも河川に避難するワカサギが見られたが、大量死はなかった。

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