観光客受け入れへ準備進む 上諏訪温泉

LINEで送る
Pocket

新型コロナウイルスの影響を受け、宿泊施設や観光施設などの多くが休業している諏訪市の上諏訪温泉で、観光客の受け入れに向けた準備が進み、一部の宿泊施設は20日から営業を再開した。JR上諏訪駅構内の諏訪市観光案内所は21日から窓口業務を開始する。積極的な誘客は控えつつも、来訪者には少しでも諏訪を楽しんでもらおうとしている。「3密」を防ぎ、不特定多数の人が手に触れる機会を減らす工夫をしながら対応していく。

上諏訪温泉の宿泊施設のうち、RAKO華乃井ホテル(高島)と浜の湯(湖岸通り)は20日、営業を再開した。RAKO華乃井ホテルでは再開初日、10組ほどの予約があり、中には「泊まることで応援したい」という市内在住者もいた。コロナ禍で4月以降の売り上げは前年同期比で9割減。5月の大型連休も営業を自粛し、白鳥和美社長は「静かなホテルでの仕事は涙が出るほど悲しかった」と振り返った。再開については「宿泊客を迎えることができる喜びを強く感じている。皆さんの応援に感謝し、応えるためにも感染を広げない対策を徹底していく」と決意を新たにした。

フロントには飛沫防止のアクリルボードを設置し、ロビーのソファは1基ずつの距離を空けた。サウナや露天風呂、レストランなど一部の施設は引き続き休止し、日帰り入浴も6月末まで見合わせる。

食事は部屋で楽しんでもらう。朝食は地元のパン屋特製のサンドイッチを提供する。夕食の用意はないが、地元の飲食店と連携し、夕食時に飲食店特製の箱膳(弁当)を味わえるプランを用意。白鳥社長は「大変な状況にあるのは地域の飲食店、観光施設も一緒。協力して諏訪の良さを伝えたい」と話した。

来訪者に諏訪市の魅力を伝える市観光案内所は21日から窓口業務を再開する。パンフレットスタンドには見本だけを置き、割引券を含め希望者には職員が手渡し、不特定多数が同じパンフレットを手にする状況を避けるなどの感染防止対策を取る。施設の開館情報も掲示し、参考にしてもらう。20日は再開に向けて屋内外の清掃などに取り組んでいた。隣接するみやげ店「温泉舎」も21日オープンする。

21日はこのほか、国指定重要文化財の片倉館が千人風呂のみ営業を再開する。

おすすめ情報

PAGE TOP