岡谷小の「ワンプレ」学習 統合校での導入検討

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今年度末で閉校する岡谷市の岡谷小学校で実践している、児童が自ら課題を設定して1枚の用紙にまとめる自主的な家庭学習「ワンプレートホームワーク(通称・ワンプレ)」が、統合後の学校の学習についての検討で注目されている。文部科学省は子どもが自ら進んで学習する力を育む教育を推進する方向性を打ち出しており、ワンプレが能動的な学習の好例としてとらえられている。

取り組むのは2年生以上。2年生はA4、3年生以上はA3用紙を使い、1週間で仕上げ、毎週月曜日に提出する。担任は一人ひとりにコメントを書き、各教室に掲示する。

内容は自由で、漢字練習、家財道具を定規で測定、葉の観察、市内に残る製糸業の遺構に関するレポートなどさまざまで、イラストや写真、新聞記事を活用しながらまとめたものもある。

「漢字の書き取りは分かっている字も書かなければいけないけど、 ワンプレだと覚えられなかった字に集中してできる」―。3年1部では、児童からこうした感想が聞かれた。テーマが見つからない時は 「新聞を読んだり、 図書館に行ったりする。そうすると疑問が出てくるのでそれをまとめる」と話す子もいる。

同クラス担任の濱智子教諭によると、当初は何を取り上げたらいいのか困っている児童も多かったが、互いに見合う時間を設ける中で、自らの「学習」として積極的に取り組むようになったという。

ワンプレを取り入れたのは6年前。教員からは成果として「自ら学ぼうという気持ちが育っている」「調べ学習に抵抗なく興味を持って取り組める子どもが多い」「計画的に学習する意識が高められる」といった受け止めが聞かれる。

1月下旬に市内で開かれた児童の学力向上の研修会で、講師を務めた松木健一福井大学教職大学院教授は「子どもの能動的な学習を支える教育が大事になる」と指摘。同校のワンプレについて「100%とは言わないが、これからの教育の方向性とは合致している」と評価した。

市教育委員会が保護者向けに実施した2016年度の就学先意向調査では「ワンプレをほかの学校にも取り入れてもらいたい」との声も寄せられている。

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