新型コロナ感染者 上伊那地方全て退院

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上伊那地方で23日(午後4時時点)までに発表された新型コロナウイルスの感染者は計9人で、21日までに全員が退院した。同地方では、退院後に再び陽性が判明したケースを除き、新規感染者は4月16日を最後に確認されていない。一方、県全体では初の感染確認から5月24日で3カ月が経過しようとしており、同時点までの感染者は計76人。うち8割を超える64人が退院した。週別で見た感染者数は4月13~19日をピークに減少し、落ち着きをみせている。

上伊那地方の感染者9人は、東京都や千葉県との間を往来した人や、その関係者ら。家族や職場といった関係性で見ると、三つのケースに分けられる。

4月6日に同地方で初めて感染が判明したのは、発症前に千葉県などを訪れた20
代の男子学生。知人やアルバイト先での濃厚接触者が複数特定されたが、新たな感染は確認されなかった。同8日には、東京都への訪問歴があった40代の男性会社員と、その妻で40代女性の感染が分かった。

さらに同12、13日、東京都から帰省した20代女性を含む、1歳未満の乳児から60代までの家族計5人の陽性が判明。乳児の感染は県内で初めてだった。この家族のうち30代男性と同じ事業所に勤める50代女性も感染した。

帰省中の20代女性が退院後の4月28日に、体内で一度減ったウイルスが再び増える「再燃」とみられる形で再度の陽性となったが、その後の感染者は確認されていない。退院には、一定の間隔で実施される検査で2回続けて陰性を確認する必要があり、こうした基準を満たし、同地方の感染者は全て退院した。

県内では2月25日に初の感染者が出て、5月12日までに76人が感染した。クラスター(感染者集団)は、長野市などで2件の発生が特定された。週ごとの新規感染者数は、4月5日までは多くて4人だったものの、同6日の週から急増。同10日と13日に1日当たりで最多の7人を確認し、同13~19日に週別で最多の23人となったが、その後減少に転じた。

5月14日、長野を含む39県で緊急事態宣言が解除された。ただ、県は「気を緩めるわけにはいかない」と警戒を続け、「第2波」への備えを進める。県内では他県との往来後に感染が判明し、家族や職場内で感染が広がったとみられるケースが多く、県は月末まで東京都などの「特定警戒都道府県」への往来自粛や、観光施設などに同警戒地域から人を呼び込まない運営の検討を求めている。

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