営業再開へ最後の準備 上伊那地方の施設

LINEで送る
Pocket

営業再開に向けテーブルやカウンターなどを消毒する従業員=駒ケ根市駒ケ根高原の「味わい工房」

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い長期休業を余儀なくされた上伊那地方の施設が、再開に向けて徐々に動き始めている。1日から営業を再開する各施設は、5月31日、最後の準備を行った。

駒ケ根市の駒ケ根高原に立地するレストラン「味わい工房」は、緊急事態宣言が長野県を含む全国に発令される直前の4月13日から休業。当初は4月末までの予定だったが、行政側の要請などが重なり、1カ月延びた。料理長の竹平昌司さん(50)は「情勢を気にして常にやきもきしていたので、精神的にまいった」と振り返る。

5月に入って県内の感染状況が落ち着き、再開が決まった。竹平さんらは当面、▽80ある座席を37に減らしてテーブルの間隔を空ける▽客が入れ替わる度にテーブルやメニュー表を消毒する▽10人を超える団体客の来店を控えてもらう-などの感染防止策を講じることに。5月下旬、従業員らが準備に追われた。

6日には中央アルプス観光(駒ケ根市)の「中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ」が5カ月ぶりに運行を再開する予定。観光誘客を通じた地域経済の再活性化に期待する声もある。ただ、竹平さんは「駒ケ根高原は県外からの観光客も多く、感染リスクは高いと考えられる。ワクチンができないことには(観光客の回復は)難しい」との見方を示す。今後、テークアウト(持ち帰り)のサービスを充実させ、地元在住の顧客を取り込みたい考えだ。

伊那市内では、道の駅南アルプスむら長谷、産業と若者が息づく拠点施設「allla(アルラ)」の2施設が営業を再開する。

南アルプスの麓にあり、”仙丈の玄関口”とされる道の駅は県外からの客も多く、市内公民館などが再開した5月18日以降も閉鎖を延長。農家レストラン「すずな」と農産物直売所「ファームはせ」の店舗休業は1カ月以上に及び、両店を運営する農業法人ファームはせの羽場権二専務は観光客の減少などから「営業してもお客さまは来てくれるのか、正直不安が大きい」とこぼした。

感染拡大後、地域からは観光客との接触を避け、道の駅の利用を控え るとの声が聞かれ、「地元の人が訪れ、愛してくれる直売所に戻したい」と羽場専務。直売所には消毒液やビニールカーテンを設置する。すずなは席配置を横並びの非対面型に変更。バイキングを定食メニューに変え、地元長谷中学校の生徒らが考えた料理などを提供する。

おすすめ情報

PAGE TOP