八ケ岳山小屋 再開へ感染症対策

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新型コロナウイルスの感染拡大防止策として県が独自に県内の山小屋に求めていた休業協力依頼が5月31日で期限を迎えた。1日から新たに、県、登山者、山小屋がそれぞれ感染症対策など安全登山のために取り組む「信州登山アクション」が始まる。

八ケ岳では、既に今シーズンの営業休止を決めている6の山小屋を除く27の山小屋で1日から、軽食や売店、事前予約のみの宿泊営業などを順次始める。各山小屋は、従来通りとはいかないが、細心の注意を払い営業開始に向けて対策を進めている。

例年、多くの登山者が入山する美濃戸口に構える八ケ岳山荘(藤森周二代表)は、軽食と売店は1日から、宿泊は20日から再開する。従業員は検温やマスクの着用、消毒などを徹底。宿泊は個室のみを提供するほか、シーツは使い捨てできるものを用意した。食事も時間差を設けて提供する方針という。藤森代表は「山を楽しんでもらえるようできる限り努力するが、3密(密集、密接、密閉)の回避や消毒は限度がある。今までのようにはいかない。登山者の自覚を信じます」と話している。

夏山シーズンの八ケ岳では、例年数件から十数件ほどの山岳遭難事故が発生している。4月下旬には、救助された男性が一時感染疑いとされ、救助に携わった県警隊員が濃厚接触者として自宅待機した事案もあった。

県警山岳安全対策課によると、遭難事故が発生した場合は、通報を受けた段階で遭難者の発熱や渡航歴などを確認。必要に応じて防護服を着て救助を行う方針だという。山岳救助隊を持つ地元の茅野署は「コロナ禍が今後長期間継続するようであれば、新型コロナの感染防止を意識した訓練も必要になるだろう」との見解を示している。

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