2020年6月8日付

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国の計測値で諏訪湖から太平洋へ注ぐ天竜川の全長は213キロメートル。静岡県浜松市と磐田市の間を流れる河口域へよく海釣りに行く。季節に応じてスズキやヒラメ、ブリなどを釣り上げるのが楽しい▼川が海へとつながる浜で竿を振っていると、多くのごみを目にする。買い物袋、弁当の空容器、農業用のビニールシート…中には長野県内で製造する食品の包装紙もある。台風の後には大量の流木が一度沖に流され、波で砂浜へ打ち上げられる▼海辺の漂着物は、国や海岸に面する自治体、港湾・河川管理者がそれぞれ回収して処分する。海岸線が約500キロメートルに及ぶ静岡県によると、今年度計上した回収処理費は約6000万円。県の担当者は「以前よりプラスチック類が増えている。内陸部でも道などに捨てたり、落としたりするプラ類が水路や川を通じて流され、最終的には海のごみになる」という▼静岡県では天竜川の秋葉と船明の2ダムで取り入れた水を浄化して飲料水とし、浜松、磐田、湖西、袋井の4市と森町が使う。浜松市に限った場合、天竜川の水とそれ以外の水源からの水を浄化、配合し、総人口約80万人の92%に当たる約73万人が飲んでいる▼「天竜川の水はおいしいですか」の問いに、浜松市上下水道部の担当者は「おいしいです」と答えた。上流域に暮らす一市民として、静岡の人たちに思いをはせ、川を汚さないように心掛けたい。

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