味の「デリバリー」好評 富士見でサービス

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飲食店からの弁当を職場に届け、好評のデリバリー事業

新型コロナウイルス感染拡大を機に試行的に始めた、富士見町内の飲食店の料理や菓子を職場や自宅まで無料で配達する「デリバリーサービス」の利用が進んでいる。町と町商工会、貨物輸送のサンシンワークスが先月18日からスタートし、6月4日までの利用は延べ57件、281個で、1日平均4件。利用者からは「町内店の味の良さを実感した」「初めての店も利用できた」と好評価を得ている。

新型コロナの影響で苦戦する飲食店への支援策を一歩進め、宅配が難しい店主と、買い物や外出が難しい交通弱者の双方を支える新たな取り組みとして、1カ月間の期間限定で導入している。

個人宅、企業いずれからも利用があり、ピクニックや田植えの現地への配達要望も。同町の特別養護老人ホーム紅林荘の職員組合は、1週間を飲食店の支援と定めて全職員約70人が日替わりで各店から昼食を取り寄せ、協力した。

「初めて食べる味も多く、毎日楽しみが膨らんだ」と職員たち。配達するサンシンワークス社長の和田賢司さん(44)が各店の歴史やお勧めメニューを口添えして、見えない相手同士の親しみを取り持つ。

和田さんは「自分も含めて地域の皆が富士見の良さを知り、感じることができた。コロナも、在宅も悪いことばかりではないと思えた」と話す。商品の受け渡しを仲介するデリバリーのみでは事業採算は厳しいというが、町内の高齢化が進み、買い物弱者対策が課題となる中、「町内で消費を循環させ、地域と経済を活性化するには有効策」と手応えも感じているという。

名取重治町長も「期間を延長させて利用状況を見たい」との考えを示しており、「単なるデリバリー、緊急経済対策にとどまらず、買い物弱者支援や町内の物の流れの活性化などにつながれば」と、恒常的に町民生活を支える仕組みづくりへの進展に期待を込めている。

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