ライチョウの抱卵を確認 無精卵と取り替え

LINEで送る
Pocket

中央アルプスで国特別天然記念物ニホンライチョウの生息地復活を目指す環境省は8日、駒ケ岳に唯一生息する雌の巣に、人工繁殖に取り組む動物園などで生まれた有精卵を入れる初の事業を実施したと発表した。雌が産んだ無精卵と取り替え、その後、有精卵を雌がふ化させるための抱卵に入ったことも確認。順調にいけば6月末から7月上旬にひなが誕生する見通しだ。

事業に携わる中村浩志信州大名誉教授や同省職員が6日に雌の巣を特定。雌は全ての卵を産み終え抱卵期間に入っていることも確認されたため、事業の実施が可能と判断した。7日午後3時半すぎに、雌が餌を食べるために巣を離れた間に無精卵7個を回収し、事前に準備しておいた有精卵8個を入れた。

8日には、取り替え後の卵を雌が抱卵していることを確認。同省信越自然環境事務所(長野市)の小林篤専門官は、雌が今年作った巣がハイマツの縁にあるために「天敵から見つかりやすく心配」としつつ、無事にひなが生まれることを期待した。

雌に他のライチョウが産んだ卵を抱かせるのは昨年に続いて2回目だが、飼育下の卵を利用するのは初めて。ライチョウを飼育するのは県内外に6施設あり、今回は大町山岳博物館(大町市)など4施設から、中アの雌が昨年産んだ卵数と同じ8個の提供を受けた。

おすすめ情報

PAGE TOP