諏訪湖のワカサギ大量死 県が植物プランクトン調査

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湖内の酸素不足が原因とみられる諏訪湖のワカサギ大量死問題で、県は29日、湖内に残存する植物プランクトンの調査に乗り出した。沖合で水の透明度の「急激な向上」が確認されたため、植物プランクトンの一斉枯死で水中酸素濃度が低下する「水がわり現象」の可能性を探る。湖中心部などで同日採った水を松本保健所に送り、種類や種ごとの量を調べたり、大量死前の状況と比較したりする。

県はまた、諏訪湖の20地点前後で水深ごとの溶存酸素量調査を行う方針を固めた。水大気環境課によると、水温や水素イオン指数、水の汚れの指標となる電気伝導率と一括測定ができる機器を持ち込む予定。「湖内の現況を全面的に確かめる」とともに、酸素不足が起きた原因究明に役立てる考えだ。

植物プランクトンに特化した調査の採水は、諏訪地方事務所環境課が湖心の上層・下層、26日に死骸が浮かんだ岡谷市湊の沖合、釜口水門流出部の計5カ所で行った。同保健所検査課の機器を用いて種類と量をつかみ、7月上旬の直近のデータと比較する。

諏訪湖はここにきて、夏場に見られる湖底貧酸素ばかりでなく、湖面付近の酸素濃度も低い状態が続く。諏訪湖漁協によると、29日の湖面付近は値がやや改善したが、「安心できるような基準には達していない」という。県は「さまざまな可能性を想定して調査する」としている。

茨城県水産試験場内水面支場によると、2010年の夏に「水がわり現象」が発生した北浦では、植物プランクトンの枯死が始まる前に、「湖水の高水温」「無風状態の継続」といった特徴が見られたという。

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