諏訪市区長懇談会終了 地域課題各区で共有へ

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諏訪市が人口減少時代の区の課題を把握しようと市内90区の区長を対象に5地区8ブロック別に開いた「区長懇談会」が、28日夜の湖南地区を最後に終了した。意見交換を通じて役員選出の苦労や雪かきなどの地域課題が改めて浮き彫りになった。市は懇談会で出された課題を整理し、9月をめどに各区に伝えて共有する。庁内の課を横断した会議で支援策を考え、可能なものは来年度予算に反映したいとしている。

「区長は3回目。高齢化で区長をやれる人は10人ぐらい。負担は大変大きい」。28日夜の湖南地区での懇談会で、27戸の後山区の金子利美区長(66)は訴えた。

懇談会では人口減少や高齢化に伴う役員の人選や区への未加入者対策などを話し合った。生活環境面で課題もある空き家、高齢者の買い物や通院に必要な公共交通、雪かきなども議題に上った。

市内5地区で最多の60区を抱える上諏訪地区は4ブロックに分かれて開いた。人口減少が進んで小規模な区も多く、統合も話題に。区役員からは「長い目でみると今の形にこだわらず、統合の検討が必要」「将来的には統合せざるを得ない」。時代の変化とともに行事の見直しや縮小をしているとの報告もあった。

ただ、区の実情は異なり、統合は容易ではない。世帯数約50戸のある区長からは「区の運営が大変なところが一緒になっても希望は見えてこない。希望が見える統合を」との声も出た。

世帯数が多い区でも悩みはある。アパートが増え、未加入者が増加しているなどと課題を指摘。区に入っても「除雪や草刈りをやらない人もいる。旧来の区民との考え方をどう埋めていくか考えないといけない」(中洲地区の区長)との意見も上がった。

湖南地区の区長の一人は「(懇談会を)単発で終わらせてほしくない。少しでも(成果が)見える形で進んでほしい」と要望。来年度も懇談会を続けるかどうかについて市は「未定」とする。

区の課題対応へ4月に設置された市地域戦略・男女共同参画課は「区の抱える課題は知ることができた」とするが、行政として具体的に何ができるかは手探りの状況。区への未加入者対策については「加入は強制できない」としつつも、促進のために何らかの対応をしたいとしている。

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