熱中症予防 高齢者への対策急ぎたい

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遅れていた関東甲信地方の梅雨がようやく明け、夏本番の厳しい暑さがやって来た。気象庁が25日発表した8~10月の3カ月予報によれば、西日本を中心に勢力を増した太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多く、平年を上回る暑さとなる。県内も期間を通して平年並みか高くなる見込みだ。

この時期は身体が暑さに慣れていないため、上手に汗をかくことが出来ず、体調を崩しやすい。熱中症には十分な警戒が必要だ。

強い日差しによる日射病と高温が原因の熱射病を合わせた症状とされる熱中症は、めまいや頭痛、けいれんなどの症状が出て、自力では体温調節が出来なくなってしまう。最悪の場合は意識障害を引き起こし、命を落とすケースもある。

総務省消防庁によると、統計を取り始めた4月27日から7月24日までに熱中症で病院に搬送された患者数は全国で2万891人に達した(速報値)。標高が高く、朝晩はしのぎやすい県内でさえ283人が搬送されている。全国各地で梅雨の晴れ間が広がり、気温が急上昇した今月4日~10日の1週間は4896人を数えた。

夏本番を迎え、徹底したいのが熱中症患者の半数を超える高齢者への対策だ。県内の割合は60・7%と高く、全国平均の50・6%を1ポイント以上も上回った。気掛かりなのは、高齢者の多くが室内で発症していることだ。年齢を重ねるに連れて暑さを感じにくくなり、体温を調節する機能が低下していることも原因の一つとされる。

自宅にいても、こまめに水分を摂取するよう心掛けてほしい。朝から気温が上昇し、30度を超えて蒸し暑い日などは、なるべく外出を避けたほうが無難だ。室内の温度と湿度が適切か家族や近所の人が目を配ることも重要で、窓を開けたり、エアコンを適切に使用して熱がこもらないようにしたい。

屋外にすだれ、よしずを設置したり、窓に日射をさえぎる特殊なフィルムを張ることで、室内の温度上昇を抑えることが出来る。

壁面緑化も有効な対策の一つ。緑のカーテンは目にもやさしく、外壁の高温化を防ぎ、蓄熱も阻止してくれる。敷地内や玄関口での打ち水も効果的だ。水をまくだけで地表温度が10度ほど低くなるとされ、地面からの放射熱を減らすことが出来る。見た目の涼しさも演出してくれる。

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