諏訪の湯神と共同浴場 小野川さんが出版

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小野川さんが出版した「諏訪の湯神と共同浴場」

諏訪地方の道祖神や蚕神に関する本を出版してきた小野川恵美子さん(72)=諏訪市大手1=が、諏訪地方の温泉施設をまとめた「諏訪の湯神と共同浴場」を刊行した。自ら撮影した写真を中心に温泉施設170カ所や温泉を祭った湯神34基を紹介。「諏訪の独自の文化である共同浴場が年々減少している。現状を記録し、残しておきたかった」と話している。

小野川さんは2014年に道祖神、17年に蚕神についてまとめた本を出版。これらの制作過程で各所を訪ね歩いた時から湯神や共同浴場にも興味を持ち、写真に収めてきたという。昨夏ごろから本格的に準備を進め、新たに各浴場を回って写真を撮るなどした。共同浴場に関する情報は限られていたが、村誌や区誌を参考にしながら制作。足湯や汲み湯、制湯弁なども写真とともに掲載した。

現場に足を運ぶ中で印象的だったのは「閉鎖後、残った浴場の建物に草が生い茂っている姿」という。制作を振り返って小野川さんは「幼い頃は共同浴場で近所の人に風呂の入り方を教わっていた。ただ清潔さを保つだけでなく、近所同士のコミュニケーションや子どもを地域で育てる場になっていた。諏訪の文化がなくなっていくのはさみしい」と話す。「漏れている浴場などがあれば情報を寄せてほしい」と呼び掛けている。今後は、長年各浴場を利用する高齢者の声を集めて追記もしたいという。

A4版で全102ページ。税込み1300円。誠林堂(諏訪市)や笠原書店本店(岡谷市)で購入できる。問い合わせは小野川さん(電話080・7748・6650)へ。

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