こだわりの色彩クライドルフ展 原村の美術館

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擬人化された草花や小人、虫たちをテーマに絵本を描き続けたクライドルフの展覧会

八ケ岳小さな絵本美術館(原村)で、「アルプスを愛した絵本画家 エルンスト・クライドルフ展」が開かれている。スイスの絵本画家、エルンスト・クライドルフ(1863~1956年)が高い技術と透き通るような色彩で表現した、擬人化された草花や小人、虫たちの絵本の数々を紹介。クライドルフ自身が手掛けた初版リトグラフやスケッチ、初版絵本など約200点を展示している。7月12日まで。

クライドルフはスイスのベルリンで生まれ、植物や虫を観察することが大好きな少年だった。ミュンヘンへ出て石版工となるが、体調を崩し、田舎に戻った。再会した大自然の中で最初の子どもの絵本「花のメルヘン」を制作し、高い評価を得た。その後、小さな生き物たちの世界を描き続け、計25冊の独創的な絵本を残した。

「花のメルヘン」は草花や虫の詩物語を表紙を含めた計16枚の場面で描く。絵と言葉の両方をクライドルフが手掛ける。色合いへの強いこだわりから1枚の絵に8色から10色の色版を要し、150枚もの石版を使ったという。

会場では、同館に「クライドルフコレクション」ができるまでのエピソードも紹介。武井利喜館長らがスイスの古書店に通う中で、クライドルフ協会の初代会長のロースリさんと知り合い、そのコレクションを譲り受けたという。

学芸員の石山和佳さんは「何色も色を重ねているのに透明感がある。植物や虫をとても愛していたことを作品から感じてもらえたら」と話している。

火曜、第2・3水曜休館。問い合わせは同館(電話0266・75・3450)へ。

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