普及拡大目指す 辰野のエゴマ栽培4季目

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遊休農地活用を図るエゴマの栽培に励む農業委員たち=辰野町沢底

辰野町農業委員会(福島正一郎会長)は町内の遊休農地の活用対策として、4季目となるエゴマの栽培に取り組んでいる。官民連携組織との協働を通じて、住民参加による栽培から加工品の開発、販売まで、農地の荒廃防止にとどまらない6次産業化の流れをつくり出した振興事業。今年度は栽培面積を前年比約2倍にして収量増を図るほか、収穫体験も企画して、地域への普及拡大を目指す。

同委員会は2017年、沢底区内のほ場を借りてエゴマの試験栽培を開始。独特のにおいがあって野生鳥獣の食害が少なく、生育にもあまり手が掛からない利点を踏まえ、農地活用のための普及作物として着目したのが始まりだ。

18年には住民へ種の無料配布をスタートし、農地活用を促した。協力体制を組む官民連携組織・食の革命プロジェクト運営協議会が、同年冬から実の買い取りを行うと、多くの希望者が提供。健康増進効果があるとされる食用油やパウダーが商品化されて人気を呼び、6次産業化のモデル事例へと成長した。栽培に携わる住民は年々増え、今年は97人が種を持ち帰った。

同委員会の栽培活動は今年度も、沢底区内で実施。前年度から4アール増となる9アールの栽培面積を確保し、搾油率の高い黒エゴマを育てる。5月の種まきを経て、今月17日には委員ら約20人が集まり、苗を生育に適した25~30センチ間隔に定植する作業に励んだ。

今後はまず、7月下旬に葉を収穫予定。ほ場を開放して希望者に無料で葉摘みを体験してもらい、実のほかにも幅広く食用できる魅力を伝える。9~10月には加工品の主力となる実を収穫する。収量は前年より30キロ余り多い約80キロを目標とする。

同委員会エゴマ部会の古村孝部会長は「エゴマ栽培や種の配布などにより、農地活用に関心を持ってくれる人が増えてきた。住民や他団体とも一層協力を深め、取り組みを充実させたい」としている。

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